株式会社 冨士カンテイ(大阪市)の不動産コラムです。
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2017.02.15
住宅ファイル制度

「住宅ファイル制度」

皆様ご存知でしょうか?
既にこの制度は動いておりますが、内容は下記の通りです。

我が国の市場慣行として、戸建住宅(建物)については途中でリフォーム等を行っていると否とに係らず、築20年も経てば価値がゼロになる傾向が有りました。
これは売主にとって大きな損害となることから、中古住宅の流通を阻害していたものと考えられ、また財産を守る観点からすれば日本国民とっても大きな損害と言えます。

そこで、中古住宅の適正な価格評価を定着させ、財産保全あるいは中古住宅市場を活性化させようとする動きが始まっています。

その一つが「住宅ファイル制度」で、白蟻検査及び建築士によるインスペクション(建物診断)を踏まえた不動産鑑定士による適正な価格評価を行って、宅建士の重要事項説明書と併せて一つのファイルを作成し、市場流通等の一助となることを目指すものです。
具体的にはこれを利用することにより、売主側はリフォーム等を反映した適正な価格評価が得られるとともに、買主側に対しても信頼性のある資料の提供により安心を与えることが出来るメリットがあります。
一方、買主側に着目しても、従来不足しがちであった物件情報の具体的なリスクが把握できるとともに、銀行ローンの担保融資に直結できることや、瑕疵保険付与、金利優遇等もあり、十分なメリットがあります。

なお、費用16万円は基本的には買主側において負担することが通常と思われますが、より適正な価格で売却されることを考えますと、特段大きな問題とは言えないように思います。

ただ、お気づきかとは思いますが、売り出し価格を上げることはかえって流通性を妨げないかという疑問です。
この点については、過渡期である現況においては地域等に応じて全くないとは言えないと思いますが、既にこの制度を利用している事例からすると、むしろ買主側の物件に対する信頼性がプラスに働いて、デメリットとはなっていないようです。
また、インターネット物件情報サイトにおいても、当該制度を利用した物件については上位表示されるなどの動きが間もなく始まるようです。

このように、新たな流通形態として皆様も「住宅ファイル制度」をご検討されてみてはいかがでしょうか?

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